窓に寄りかかってみたら
自分と隣り合わせ
向こうのあたしと雨音
シンクロしてく鼓動

透き通った身体の真ん中
散らかった部屋を映す
やり場のないモノばかりだ

いっそ  全部捨ててしまおうか
”出来もしないだろ”
ひとり  つぶやく


窓を見つめてみたら
自分と向かい合わせ
向こうのあたしと雨粒
一緒に流れた

”あなたまで泣かないでよ”
聞いても返事はない
どこまでも真似してくるのは
紛れもなく  あたしだ

いっそ  全部捨ててしまったら
泣いた日々さえ
いつかまた  欲しくなる

痛みはここにあるのに
傷口はいくら探したって
見当たらないよ
それでも他の誰かになれやしないし
誰かだってあたしに代われないよ


窓から少し離れてみた
手が触れない距離まで
向こうのあたしも同じだけ
離れていった

何しても一緒なんだね
近くて見えなかった
この指の先も動かせるのは
紛れもない  あたしだ

いっそ  全部拾ってしまえば
泣いた日々さえ
この胸の中へ

痛みはここにあるのに
傷口はいくら探したって
見当たらないよ
それでも他の誰かになれやしないし
誰かだってあたしに代われないよ


窓に寄りかかってみたら
自分と隣り合わせ
寄り添うあたしと雨音